ファブル

映画の公開が近づくと、バラエティ番組なんかで、普段は出演していないタレントさんが特別ゲストとして出演するなんて場合がありますよね。

そう、いわゆる「番宣」という奴です。

 

最近、その「番宣」に乗っかり、「ファブル」を見てきました。

どの「番宣」に惹かれたかですって?

そりゃあ・・・、私は根本的には、わかりやすい好みと性格を持った人間ですので、テレビでご覧になった人も沢山いるかと思われる、例のあのシーンです。

 

主演の岡田准一君が台所のすみにいる「とある虫」のように壁を、やたらと滑らかに上る、シーンです。実際、ちゃんと見てきましたよ、人間とは思えない、Gを彷彿とさせるような動きでした。なんなら「Gショック登方」と、新たな名前すらつけてあげたいくらいの代物でした。テレビの番宣では、シーンの一部を切り取っていたという事もあるのでしょうが、実際に大きな画面で、物語の繋がりのなかで、壁を登り切るまでを見ると、番宣の映像よりも、数段早く、滑らかに登っているように感じました。あの動き、スタントマンを使わずに岡田准一君本人がやっているらしいですね。

凄いです。

 

新作映画の紹介番組のインタビューを聞いてみると、「最初から撮影にスタントマンがついていなかったわけではない」のだそうです。一応、スタントマンがやってみて、不可能なので岡田准一君に任されたという流れのようです。インタビューでは、スタントマンさんは「三歩目が出来なかった(壁)」と言っていたようです。

 

結局、三歩目の壁歩きは、岡田准一君もできず、軽く命綱用のワイヤーで体を引っ張ってもらって撮影は成功したようです。

 

内心、「それなら本人がやらなくても、ワイヤーつけてスタントマンがやっても一緒じゃないのか?結局、岡田准一君本人が、体を使う撮影をしたいってのもあるんだろうな・・・」などと思ってしまいますが、その辺は、色々な営業的な関係もあるのでしょうと、一人納得して映画を見続けました。

 

それにしても、スタントマンが出来なければ、次は出演者本人がやるっていう順序自体も、そう言われて、それが出来てしまえる身体能力も、驚きに値するというか、役者やアイドルにそこまでの身体能力が必要なのかという疑問・・・、さらに言えば、「岡田君、君はこれからどこに向かっていくつもりなんだい?」という根源的な問いにまで行き着いてしまいそうな壁走りでした。



さて、この映画は、壁走り以外にも、ちゃんと魅力のある映画でして、もともと原作は、ヤングマガジンで連載されていた漫画作品でして、原作の印象としては、ハードボイルド人情ギャグ漫画といったところでしょうか。ちなみに見本の映像は原作の方の「ファブル」です。


原作も人気の高い作品のようでして、今回の映画も、原作ファンの期待を裏切らないよう、なるべく原作に忠実に作る方向性で作ったそうです。そのせいもあって、出演者も漫画のギャグが、映像でも成り立つよう表情を作ったり、動きを意識しているのが見ていても分ります。そこも見所の一つなのでしょう。

 

実際、映画を観ていると漫画が原作なので、そこに表情を合わせようとしたため、いくらかオーバーアクションになっているような面もありましたが(故意の部分も含め)、それらのシーンひとつひとつはコメディとして面白く見る事ができました。

 

あと個人的な趣味で言えば、私は、綺麗な人がコミカルな演技をするのを見るのが好きです。これも所謂ギャップ萌えというのでしょうか。岡田准一君のパートナー役として出演していた木村文乃さんの演技は、そういった、私と同じような嗜好の方には、なかなかの見物なのだろうな。と思っております。

 

立ち回りのアクションも、敵役として共演している福士蒼汰君が、なかなかの身体能力でして結構楽しむ事ができました。さらに、醸し出す雰囲気もいい感じに「胸がむかつくサイコゲス」を演じてくれていたので、躊躇なく主人公側に感情輸入して見る事が出来たのが嬉しかったです。

 

さらに付け加えると、敵役の一人として出演している向井理さんが良かった。

正直、今まで、あの人、ドラマや映画でいわゆる「いい人」「純粋な人」キャラが多かったじゃないですか。

 

今回、演じた役は、なかなかのくず野郎だったのですが、合間合間で、かなりいい表情を見せてくれるんですよね。姑息な思考、何処までも低いモラル、軽薄な人間性、際限なく膨らんだプライドと万能感、自分の内面に対しては異常な程過敏だが、他人の痛みに対しては、何処までも鈍磨している。そんな印象を見ている人に与える表情でした・・・。

 

あれが、全て演技なのか、いくらか本人の性格も影響しているのかは分りませんが、勝手ながら、私は向井理さんに「ああ、この人、明らかにこっちの芝居の方が向いている人だわ」という感想は持ちました。

 

映画全体の印象としては、エンターティメント作品として仕上がっているなというものでしょうか。ただ、若干、残念なのは、長く連載されている漫画が原作であって、原作に忠実にしようとした事で、「長い物語の一部分を切り取った」感が否めなかったという所でしょうか・・・、ただし、この問題は難しくて、そういった印象を持たれないように2時間の映画の中に納めようとすると、どうしても、途中で話しを切り詰めたり、ストーリーラインや、なんならプロットまで変えなければいけなくなってしまいます。そうなると、原作に忠実という最初のコンセプトから離れてしまいます。

 

そう考えると、原作の一部分だけをはっきりと切り取った作りは、逆に潔いという印象も受けます。私のように「話の途中感」を感じてしまった人は、原作の続きを読むか、映画の続編を待つのが良いかもしれません。

 

何にしても、私が感じた「話の途中感」も、あくまで「まぁ仕方がないな」と思えるレベルなので、映画全体の感想に支障がある程のものではなかったと思っています。私は、今回の「ファブル」は、観て損の無かった映画だと思っております。

 

正直、最近、映画館から足が遠のいていたんですよね。

だって、ノーマルな状態で映画館に行くと、映画代て、高いじゃないですか。

 

まぁ、実際の所、私もノーマル料金で映画を見に行く事は少なく、多くの場合、「レイトショー」「映画の日」「ポイントカード」「映画割引チケット」「携帯契約での割引」などを使っていはいるのですが、仕事の忙しさなども相まって、DVDやネット配信なんかですます事が多くなっていたのですよね。

今回、「ファブル」を観た帰り道で、これからは、また料金やら時間の調節やら、少し映画館に通えるような工夫を、今までよりも、少し多めにしてみようかなと思いました。

 

なぜなら、「金額が高いから」「時間がないから」という理由で、あの映画館の世界観、調整された音響等を諦めるのは、もったいなさ過ぎる気がするんですよね。

そんな事を考えてしまったという事は、「ファブル」って、面白い作品だったて事なんでしょうね。

 


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manga2525

Author:manga2525
漫画、映画、アニメ、ドラマ大好きです。
すっかりメディアにはまり、きっと、その筋の業界の方には、
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でも、いいんです。よくよく分かっている事ですので、…というわけで、一人でテレビや本みてほくそ笑んでいるのもなんなので、人前で語ってみようと思い始めたブログです。

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